[SFCレビュー]ドラゴンクエストIII

ゲームレビュー
■ ドラゴンクエストIII ■

[ 1 ] クラッシュ信者 2003/08/16 19:45 TOTAL：64

グラフィック難易度シナリオサウンド操作性

7 点 4 点 7 点 7 点 8 点

お買い得度お楽しみ度キャラクター度バグ対策度総合評価

5 点 5 点 8 点 8 点 5 点

経験値かせぎが大半の古典的RPGの第３段のリメイク版。
私はこのゲームのプレー時間の大半を経験値かせぎに費やしていた。その点においては以前のドラクエに比べて全く進化していない。ただし、その他の出来栄えについては目を見張る部分は多い。
例えば、歩く速度が大幅に上昇し、移動がスムーズになったことやキャラが大きくなり見やすくなったことがあげられる。しかし、そのことによって世界がみすぼらしくなってしまったのは事実である。キャラが大きくなったことによって、洞窟の規模が相対的に小さくなり、そして歩く速度が上昇したことにより、あっという間に洞窟の端から端へ移動できてしまう。これらを考慮に入れると一概に進化したとは言いがたいかもしれない。袋というものが用意され、アイテムがもちきれないという状況が解消されたといった部分はうれしい変更である。
肝心の戦闘ではモンスターのアニメーションが導入された。ゲームをやる前、私はこのアニメーションを何度も見ていると、その内じれったさを感じるのではないかと心配していたが、非常にスムーズに動き、モンスターの特徴が良く表現されているので、結果的には良い試みであったと思っている。魔法のエフェクトはより強い魔法ほど大げさになる。特に、ベギラゴンなどの最強魔法は派手であることはさることながら、演出時間が長いので、すこし腹立たしかった。
職業システムに関してははっきりいって破綻していると思う。自分の好きな職業のキャラを仲間にできるのは非常に良かった。しかし、有用な職業とそうでない職業が明確に二分されてしまうのはどうかと思う。例えば、戦士と武道家を比べて見るとしよう。武道家は武器、防具にあまりお金をかける必要は無い。そしてすばやく、かつ攻撃力、防御力共に高い。戦士は攻撃力以外はまるっきり武道家の逆である。どうしてたくさんの防具が装備できるはずの戦士の防御力が低く、ほとんどの防具が装備できない武道家の防御力が高いのかを説明しよう。なぜならば、すばやさの大小が防御力の直接のパラメーターになっているからだ。だから、すばやさが異様に高い武道家は例え防具が装備できなくとも屈指の防御力を誇ることができ、すばやさが全く無い戦士は例え頑強な防具を装備したとしてもたいした防御力にならないのだ。すばやさを防御力のパラメーターにするべきではなかった。だから、Ⅱ以降姿を消していたみのまもりというステータスがⅤ以降また復活したのだと思う。
鳴り物入りで導入された性格システムはあまり機能していなかったように思う。この性格システムというのは数十種類ある性格の違いによってステータスのあがり方に明確な違いがでてくるというものであるが、なにしろステータスが少なすぎてあまり個性をはっきできなかった。それに戦士系ならば力、魔導師系ならばかしこさのステータスがあがりやすい方が良いというのは定石だから、結局はなるべき性格というのは職業によって決まってしまうという弊害もあった。
このゲームではキャラの職業だけでなく性別まで選べる。これは非常にうれしことだが、性格や防具などが女性優位なのが許せない。セクシーギャルという性格は全てのステータスがかなり上昇しやすくなるし、女性専用の防具は強力な物ばかりである。それに比べて男性キャラといえば、むっつりすけべというぱっとしない性格や防具ではステテコパンツというかなり頼りない弱い防具しか用意されていないひどいありさまである。
転職システムはつまらなかった。なぜならば、いったん転職すると、レベルが１に戻ってしまうからである。レベルアップに異様に時間のかかるドラクエにおいて、また１からレベルアップをし直さなければならないのはまさに苦行である。それに転職すべき魅力的な職業は存在しない。賢者は魅力的な職業であると思われがちだが、実際はレベルの上がり方が他の職業に比べて桁違いに遅いし、MPの上がりも少ないので魔法があまり使えないなど欠点だらけである。私が考えるベストメンバーは勇者、武道家、僧侶、魔法使いである。魔法使いを賢者に変える人は多いと思うが、通常の戦闘では魔法使いの方が有用である。序盤からMPが豊富で魔法を湯水のごとく使えるし、魔法使いはHPやすばやさが低いととらわれがちだが、それは序盤だけで中盤からはぐんぐんと伸び始め、終盤では僧侶のそれを抜いてしまうほどだからである。ただし、ボス戦では回復役が不足し、苦戦を強いられるという欠点はある。
ドラクエⅤから恒例の隠しダンジョンははっきりいっていらない。どうせダンジョン探索だけで奥にボスがまっているだけだからである。ダンジョン内の敵は異様に強く苦戦を強いられるし、ボスにいたっては鬼神のごとき強さである。彼らに立ち向かうには結局レベルをあげるしかない。だから、またたんたんと経験値かせぎを繰り返さなければならないだけである。
いろいろと書いてきたが、ドラクエシリーズの中では最もお勧めするゲームではある。

グラフィック	難易度	シナリオ	サウンド	操作性
[ 1 ] クラッシュ信者 2003/08/16 19:45			TOTAL：64
7 点	4 点	7 点	7 点	8 点
お買い得度	お楽しみ度	キャラクター度	バグ対策度	総合評価
5 点	5 点	8 点	8 点	5 点
経験値かせぎが大半の古典的RPGの第３段のリメイク版。私はこのゲームのプレー時間の大半を経験値かせぎに費やしていた。その点においては以前のドラクエに比べて全く進化していない。ただし、その他の出来栄えについては目を見張る部分は多い。例えば、歩く速度が大幅に上昇し、移動がスムーズになったことやキャラが大きくなり見やすくなったことがあげられる。しかし、そのことによって世界がみすぼらしくなってしまったのは事実である。キャラが大きくなったことによって、洞窟の規模が相対的に小さくなり、そして歩く速度が上昇したことにより、あっという間に洞窟の端から端へ移動できてしまう。これらを考慮に入れると一概に進化したとは言いがたいかもしれない。袋というものが用意され、アイテムがもちきれないという状況が解消されたといった部分はうれしい変更である。肝心の戦闘ではモンスターのアニメーションが導入された。ゲームをやる前、私はこのアニメーションを何度も見ていると、その内じれったさを感じるのではないかと心配していたが、非常にスムーズに動き、モンスターの特徴が良く表現されているので、結果的には良い試みであったと思っている。魔法のエフェクトはより強い魔法ほど大げさになる。特に、ベギラゴンなどの最強魔法は派手であることはさることながら、演出時間が長いので、すこし腹立たしかった。職業システムに関してははっきりいって破綻していると思う。自分の好きな職業のキャラを仲間にできるのは非常に良かった。しかし、有用な職業とそうでない職業が明確に二分されてしまうのはどうかと思う。例えば、戦士と武道家を比べて見るとしよう。武道家は武器、防具にあまりお金をかける必要は無い。そしてすばやく、かつ攻撃力、防御力共に高い。戦士は攻撃力以外はまるっきり武道家の逆である。どうしてたくさんの防具が装備できるはずの戦士の防御力が低く、ほとんどの防具が装備できない武道家の防御力が高いのかを説明しよう。なぜならば、すばやさの大小が防御力の直接のパラメーターになっているからだ。だから、すばやさが異様に高い武道家は例え防具が装備できなくとも屈指の防御力を誇ることができ、すばやさが全く無い戦士は例え頑強な防具を装備したとしてもたいした防御力にならないのだ。すばやさを防御力のパラメーターにするべきではなかった。だから、Ⅱ以降姿を消していたみのまもりというステータスがⅤ以降また復活したのだと思う。鳴り物入りで導入された性格システムはあまり機能していなかったように思う。この性格システムというのは数十種類ある性格の違いによってステータスのあがり方に明確な違いがでてくるというものであるが、なにしろステータスが少なすぎてあまり個性をはっきできなかった。それに戦士系ならば力、魔導師系ならばかしこさのステータスがあがりやすい方が良いというのは定石だから、結局はなるべき性格というのは職業によって決まってしまうという弊害もあった。このゲームではキャラの職業だけでなく性別まで選べる。これは非常にうれしことだが、性格や防具などが女性優位なのが許せない。セクシーギャルという性格は全てのステータスがかなり上昇しやすくなるし、女性専用の防具は強力な物ばかりである。それに比べて男性キャラといえば、むっつりすけべというぱっとしない性格や防具ではステテコパンツというかなり頼りない弱い防具しか用意されていないひどいありさまである。転職システムはつまらなかった。なぜならば、いったん転職すると、レベルが１に戻ってしまうからである。レベルアップに異様に時間のかかるドラクエにおいて、また１からレベルアップをし直さなければならないのはまさに苦行である。それに転職すべき魅力的な職業は存在しない。賢者は魅力的な職業であると思われがちだが、実際はレベルの上がり方が他の職業に比べて桁違いに遅いし、MPの上がりも少ないので魔法があまり使えないなど欠点だらけである。私が考えるベストメンバーは勇者、武道家、僧侶、魔法使いである。魔法使いを賢者に変える人は多いと思うが、通常の戦闘では魔法使いの方が有用である。序盤からMPが豊富で魔法を湯水のごとく使えるし、魔法使いはHPやすばやさが低いととらわれがちだが、それは序盤だけで中盤からはぐんぐんと伸び始め、終盤では僧侶のそれを抜いてしまうほどだからである。ただし、ボス戦では回復役が不足し、苦戦を強いられるという欠点はある。ドラクエⅤから恒例の隠しダンジョンははっきりいっていらない。どうせダンジョン探索だけで奥にボスがまっているだけだからである。ダンジョン内の敵は異様に強く苦戦を強いられるし、ボスにいたっては鬼神のごとき強さである。彼らに立ち向かうには結局レベルをあげるしかない。だから、またたんたんと経験値かせぎを繰り返さなければならないだけである。いろいろと書いてきたが、ドラクエシリーズの中では最もお勧めするゲームではある。