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ゲームレビュー
■ クラッシュ・バンディクー4 ■
[ 1 ] クラッシュ信者 2003/07/21 19:29 | TOTAL:39 | |||
グラフィック | 難易度 | シナリオ | サウンド | 操作性 |
---|---|---|---|---|
2 点 | 7 点 | 4 点 | 7 点 | 2 点 |
お買い得度 | お楽しみ度 | キャラクター度 | バグ対策度 | 総合評価 |
2 点 | 2 点 | 4 点 | 7 点 | 2 点 |
アクションゲームの最高峰「クラッシュシリーズ」の第4段・・・と言いたいところだが、残念ながら及第点にも及ばない出来に仕上がっている。「クラッシュシリーズ」に魅力がなくなった第1の原因は、「クラッシュ・バンディクーカーニバル」から開発陣が変わったことがあげられる。「クラッシュシリーズ」は1、2、3、そしてレーシングだけで十分だ。これ以上、余計な物を出して「クラッシュシリーズ」の名誉を汚してほしくないと思う。 それでは、このゲームがどれだけ無残な物であるか、これから説明しよう。まずは、グラフィックから。PS2というより高性能なハードに移ったことにより見かけ上、グラフィックは良くなったように思える。しかし、それは大きな語弊である。以前のクラッシュは背景から全て、アニメチックに描かれていた。それをPS2ではリアリスティックに変えただけである。アニメチックがよいか、それともリアリスティックがよいか、それは個人の趣向の違いによって決まるものであって、グラフィックの優劣には全く関係のないことである。ちなみに私はアニメチックな画像を好む。よって、このゲームのグラフィックを評価することはできない。リアリスティックなクラッシュを一度見てみるが良い。それはまるでだれかが着ぐるみを着ているかのようであり、その無表情な顔からは何も読み取れない。 第2に、操作性、とりわけ乗り物の操作性の悪さ。操作性は以前のクラッシュに比べてかなり悪い。そのために何匹のクラッシュが足を踏み外して奈落の底に落ちてしまうことか。それよりも失望させられたのはこのゲームに多々出てくる乗り物である。以前のクラッシュで見せてくれたような楽しさが微塵も感じられない。スピード感がまるでなく、乗っていてストレスがたまる。乗り物を操作する度に、苦痛が伴うとはクラッシュも落ちたものである。 第3に、キャラクターに関して。このゲームではとうとうクラッシュの妹であるココがクラッシュと同じようにアクションができるようになった。3のように乗り物に乗るだけだったらまだかわいいが、クラッシュと同じようにアクションまでしてしまう、これはどう考えてもやりすぎである。このゲームの主役はあくまでもクラッシュだ。ココは紅一点という重要な役割をになってはいるものの、主役ではない。そのココが主役とほぼ同等な立場にたっているとはどういうことか。私は納得ができなかった。 第4に、これもキャラクターに関してであるが、このゲームは今までに出てきた愛らしいキャラ達を粗末に扱いすぎている。タイニー・タイガー、ディンゴダイルなど「クラッシュシリーズ」に貢献してきたキャラ達を雑魚敵同然としてステージに登場させ、あまつさえセリフが一つもないとはどういうことか。だいたいこのゲームは全体的にセリフが少なく、暗すぎる。確かに「クラッシュシリーズ」全般を通して主人公であるクラッシュが話をした所を見たことはない。しかし、その代わりに、アクアクが、そして敵キャラ達がいろいろなことを話して、ストーリーを盛り上げてくれたではないか。私は要らぬことまでべらべらと話す最近のゲームは好きではない。しかし、セリフが少なすぎるゲームというのもどうだろう、何かさびしさを感じずにはいられない。 最後に、これはいままで書いたことがどうでもよくなるくらいのひどさである、ロードの長さについて言おう。このゲームはステージに入る時のロードが長い。媒体がCD−ROMゆえに画面が切り替わるごとにロードがあるのは当然だ。しかし、このゲームは尋常でないほど長い。その時間はなんと約30秒だ。以前のクラッシュでは4〜7秒程度であったのにこの差はいったい何だ。これはあきらかに退化したとしかいえない程の体たらくだ。どんなに楽しいゲームでも、どんなに魅力的なゲームでも画面が切り替わるごとに30秒も待たされるゲームを優れたゲームとは誰も言うまい。 クラッシュ・バンディクー5が出るという知らせは未だ聞かない。しかし、これでよいと思う。新しいクラッシュがいくら最新鋭の技術を持ち出してきたとしても、全盛期のころのクラッシュにかなうわけがないから。 |