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ゲームレビュー
■ 立体忍者活劇 天誅 忍凱旋 ■

[ 1 ] 2004/07/19 18:01TOTAL:57
グラフィック難易度シナリオサウンド操作性
3 点9 点3 点8 点6 点
お買い得度お楽しみ度キャラクター度バグ対策度総合評価
8 点6 点4 点3 点7 点
アクワイアが出したかなり地味な忍者アクション。
メタルギアソリッド(以下MGS)心酔者には『パクリだ』と
汚名をきせられていた本作…レビューさせていただきます。

【グラフィック】
かーなり荒々しいです。オープニングムービーは見なれてくれば
かっこよく見えます。
しかしあのエンディングムービーはどうにかならないものか…
タイツかぶった芸人(強盗ですらない 笑)みたいだった…
薄暗く、日本の屋敷の雰囲気はいいと思いました。

【難易度】
3段階選べる上に、敵の配置もステージ毎に3種類あるので
なかなかやり込めます。

【シナリオ】
無気味さ漂う話等、いい感じで出来ているのですが、
エンディングで全てオジャンな様な。

【サウンド】
和をイメージして作ったのでしょうが、これはいいです。
和の持つ暗闇の無気味さ、和の持つ人の奇妙さが出ています。

【操作性】
MSGと一番違うのはココです。自分もMSG慣れしていたので苦戦。
しかしカメラワークや攻撃、忍具、ジャンプ等の事を考えると、
なかなか上手くできています。
ただ、斜め移動が鋭角的にできないのはいかがなものか…

【お買得】
MGSが『隠れ、潜入』なのに対し、こちらは『隠れ、誅する』。
変な差ですが、本作は『誅する』事に命をかけるので全く別物。
誅した時の達成感、忍者アクションを決めた時の爽快感を是非。

【お楽しみ】
追加特典は特にありませんが、全てのステージで忍術皆伝(上手く
任務を達成できた時の称号)を取る等すれば。

【キャラクター】
ちゃんと設定があるのですが、ステージデモの敵との会話が
少し変わるくらいで、あまり誇張されていませんでした。

【バグ】
『隠れる』ゲームなハズが、致命的なバグを抱えています。
ふと振り向いたら敵がいました!居もしないはずの敵に削られて、
距離を置いてみたら反応が消えた、とか。
このバグの応用で、天狗(弓)3人と天狗(槍)3人に囲まれて
乱戦された時は泣きそうになりました。

【総合評価】
3DCGはかなり粗めに作られているものの、前述通り良い点は
沢山あります。
最たるものが忍者アクションと忍具。
自分は『忍たま乱太郎』のマンガで多少かじっていましたが、
かなりマイナーな忍具もあって、まずそれが楽しい。
MGSの『動きの自由度』に対し、
本作は『上下の自由度』が非常に高く、快活です。
鉤縄を使ったり、壁蹴りジャンプでさっそうと屋根を登れば
それを多いに実感できます。
そして極めつけは『一撃必殺』。決めた時の達成感は格別です。
欠点があるとすれば、基本的に『敵が油断するのを待つ』という
ゲームシステムなので、待ちの苦手な方は向かないかも…
しかし、その『油断を待つ』時間すらも、必殺を決めた時の
達成感を挙げるための要素だと思えば、制作会社に感服!!