ゲームレビュー
■ ファイナルファンタジーII ■
発売日 | 2002/10/31 |
メーカー | スクウェアエニックス |
ジャンル | RPG |
商品リンク | Amazonで購入 Amazonで購入(I・II プレミアムパッケージ) |
攻略本 | PS版ファイナルファンタジー1・2 公式コンプリートガイド |
関連商品 | Amazon 楽天市場 古本市場 |
関連リンク | 裏技宝典 |
[ 1 ] クラッシュ信者 2003/10/04 19:13 | TOTAL:41 | |||
グラフィック | 難易度 | シナリオ | サウンド | 操作性 |
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5 点 | 5 点 | 4 点 | 5 点 | 5 点 |
お買い得度 | お楽しみ度 | キャラクター度 | バグ対策度 | 総合評価 |
2 点 | 2 点 | 4 点 | 7 点 | 2 点 |
有名RPGの第2段のリメイク版。 このゲーム、非常に個性的である。悪く言えば、RPGの変体である。それでも、変体ならば変体なりに面白ければいいのだが、個性だけが先走っていて、最後までちっとも面白みが見えて来なかった。それでは、一風変わったFFUのシステムについておおざっぱに説明しよう。 このゲーム、なんと経験値が存在しない。戦闘中に起こる様々な事象によってステータスが上下するのだ。例えば、魔物によってHPが大幅に減らされたまま戦闘を終えると、HPが上昇する。剣を用いて戦闘を行うと剣の熟練度があがり、剣の攻撃回数が増え、敵に与えるダメージが増大するなどがあげられる。なかなか斬新で楽しそうに見えるかもしれないが、なんのことはない、普通のRPGと同じような感覚で冒険を進めていくと、HPは上がらず、熟練度はなかなか上がらず、その割には敵の攻撃力はうなぎ上りで上がっていくし、おまけにいやらしい状態異常攻撃を使ってくるやつも増えてくるので、途中で絶対挫折する。はっきりいって、この独特なシステムにゲームバランスがついていってないのだ。しかし、対応策はある。これを使うと戦闘が全くつまらなくなるという犠牲を払わなくてはならないのだが・・・。その方法とはずばりステータスの中の回避回数を上げることにある。回避回数を10も上げれば、普通の雑魚敵の攻撃は、たとえそいつらがラストダンジョンに生息していようと微塵も当たらなくなるだろう。しかし、普通に戦っていてはこの回避回数、1くらいしかあがらない。なぜならば、回避回数を上げる条件は敵の攻撃をくらう(ミスでも良い)ことにあるからだ。それも、およそ100回くらわなければあげることができない。だから、経験値稼ぎならず回避回数稼ぎが始まるのである。まずは、回避回数をあげたいもの以外を戦闘不能にする(効率をあげるため)。次に、両手に盾を装備する(魔物を殺してしまわないため)。そして、通常攻撃しかしない魔物が4体味方を攻撃できるようにする。(FFUでは、敵は通常攻撃のみに関して言えば最大4体しか攻撃してこない)。準備が終わったら、後は攻撃コマンドを押すだけである。そうすれば、攻撃をくらった回数がどんどん増えてゆく(もちろん、HPが減ってきたら回復することを忘れずに)。ただし、1回の戦闘では例え100回以上攻撃をくらったとしてもなぜか絶対に回避回数は上がらない。だから、回避回数をあげるための戦闘は2回くらいに小分けしなくてはならないことに注意してほしい。回避回数さえあげれば、もう敵はいない。あとは、ラストに向かって突き進むだけとなる。しかし、回避回数をあげるには、上に述べたことから分かるように、ただならぬ時間がかかる。二人くらい上げればもう十分なので、残りの者は後列に下げてしまおう(FFUでは後列のキャラは通常攻撃を一切くらわない)。 肝心のHPはラストまでにどのくらいあげるべきかというと500くらいで十分だ。どうせ通常攻撃は回避回数をあげているために全く当たらないからだ。それならば、敵の魔法攻撃は?と心配なさる方もいるだろう。しかし、安心めされよ。FFUの魔法攻撃は敵味方関わらず弱い。どんな敵の魔法攻撃でも2桁くらいしかくらわない。そうこうしているうちに、味方の魔法防御があがり、自然に魔法に対する抵抗が身につくのだ。ただし、たまに全体石化魔法を唱えてくる敵がいるので、注意されたし。先手を打たれていきなり即死という場合があるからだ。これを防ぐにはこっちから先手を打つしかない。行動順を決めるパラメーターはなぜかすばやさでなく、回避率である。しかも、それは味方の平均によって決まるので、回避率が低い後列のキャラは足手まといになる。だから、後列で戦っているキャラは攻撃力が低く、あまり役に立たない弓など装備していないで、前列キャラの足手まといにならぬよう回避率をあげるため両手に盾を装備するのが良い。 味方の魔法も弱いということは非常に嫌なことである。しかし、熟練度さえあげれば、例えば、石化魔法ならば、ベルゼバブやアシュタロテといったラスボス級の敵すら石化させるほどの威力を発揮するらしいのだが、大体の人がそこまでする根気がおきないだろう。魔法の熟練度を1あげるにはなんと100回も唱えなくてはならないからだ。だから、覚える魔法は、初期の雑魚敵に有用なファイア、ブリザド、サンダー、非常回復用のケアル、レイズくらいで十分だ。 熟練度をあげるべき武器は剣が断然良い。最終的に最高の攻撃力を誇る武器は剣だし、FFU最凶の武器ブラッドソードは剣に属するからだ。このブラッドソードさえあれば、硬くて通常武器ではなかなかダメージが与えられないラスボスすらたったの2〜3撃で倒すことができる。 普通に進行すれば、途中で挫折。上述の方法で攻略すれば、通常戦闘では味方は通常攻撃をするのみ、敵はミスするのみ、ラスボス戦にいたっては最凶武器を用いれば瞬殺KO。こんなゲーム、楽しめる余地がどこにもない。ちなみに、戦闘に移行する時のロード時間は激悪。たいてい5秒はかかる。悪いときはなんと8秒もかかる。こんなバランスの悪いゲームを改良もせずになんの恥じらいもなくだすスクウェアという会社はすごい所だと思った。 |