ゲームレビュー
■ ファイナルファンタジー ■
[ 1 ] クラッシュ信者 2003/10/03 19:21 | TOTAL:43 | |||
グラフィック | 難易度 | シナリオ | サウンド | 操作性 |
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5 点 | 5 点 | 5 点 | 5 点 | 5 点 |
お買い得度 | お楽しみ度 | キャラクター度 | バグ対策度 | 総合評価 |
2 点 | 2 点 | 5 点 | 7 点 | 2 点 |
有名RPG、FFの原点のリメイク版。 このゲームには「イージーモード」と「ノーマルモード」があり、それらが最初から選べるようになっている。「ノーマルモード」はファミコン版のバランスで遊べるモードで、魔法使用回数に制限があり、たったの9回しか唱えられない、レベルが上がるのが遅いので、経験値稼ぎ必須、装備品や魔法を購入するのに莫大なお金がかかるので、ギル稼ぎ必須など、非常に手間がかかり、いやらしい部分が多い。それに比べ「イージーモード」はお手軽に遊べるようにゲームバランスに改良が加えてある。例えば、魔法使用回数の制限の解除、1レベル上げるのに必要な経験値を大幅削減、店の販売価格のダウンなどがそれである。「イージーモード」はクリアするのに2日とかからないので、楽しいかは別としてお手軽に遊べることは間違いないだろう。 このゲーム、3や5のジョブシステムの原点を作った作品である。3や5との大きな違いは、最初から選んだジョブで最後まで戦わなくてはならない所にある。(冒険途中でクラスチェンジといってそのジョブがパワーアップするシーンがあることには注意されたし。)それはそれで一本木でなかなか良いとは思うが、選べるジョブが少ないし、使えるジョブと使えないジョブがはっきりしているのが気に食わない。それでは、ジョブについて1つ1つ説明していこう。 戦士・・・必須ジョブ。序盤から攻撃面では主導権を握り、防御面では仲間の壁としての役割を果たす。クラスチェンジ後はナイトとなり、白魔法を使うことができるが、初期の魔法しか使えないのであまり役に立たない。装備品に金がかかるのはマイナス要因。 モンク・・・序盤は赤魔術師よりも攻撃力が弱く、はっきり言って役立たずであるが、中盤からめきめきと力をつけてゆき、終盤では常に4桁ダメージを与えるなどまさに鬼神。ヘイストさえかければボスキャラでさえ1人であっという間に倒してしまう。こいつが1人でもいるとゲームバランスが無茶苦茶になるが、ボス戦を手っ取り早く済ましたいならぜひ入れるべきであろう。 シーフ・・・役立たずジョブの1人目。肉弾戦派であるにもかかわらず、その攻撃力は赤魔術師よりも弱い。取り扱い説明書に逃げやすいと書いてあるものの他のジョブとの明確な差は見受けられない。クラスチェンジで忍者になって黒魔法を使えるようになっても最後までずっとぱっとしないジョブである。 黒魔術師・・・役立たずジョブの2人目。FF1の黒魔法というのは全体的にエフェクトが長くてじれったい割には威力がいまいちである。だから、黒魔法を使うくらいなら戦士などの通常攻撃の方が効率が良く圧倒的にましである。HPが他のジョブよりも低めで死にやすいのも欠点か。 白魔術師・・・必須ジョブ。特に魔法の回数制限のない「イージーモード」では回復魔法が湯水のごとく使え、戦闘の難易度は彼がいるのといないのとでは雲泥の差がある。 赤魔術師・・・通常攻撃良し、魔法良しとまさにオールマイティージョブ。かといってモンクのようにバランスをくずすような強さを有してはいない。戦士のように金がかかるのはネックだが、いれておけば間違いなく役立ってくれることだろう。 話は変わるが、このゲーム、エンカウント率が高い、元へ高すぎる。数歩歩くごとに敵に遭遇する。しかも、最大で9体でてくるので、処理が大変だ。そして、肝心の戦闘は、前述したとおり、魔法があてにならないので、通常攻撃主体で面白みのかけらもない。魔物も面白い特殊攻撃をしてくるものが1匹もいないので、非常に単調だ。戦闘に突入する時のロード時間が異様に長い(3〜4秒)のも気にかかる。見たくもないムービーに力を入れるくらいなら、こういったロード時間の縮小に努め、プレー環境をより快適にしてもらいたかったものだ。 ストーリーに関してはこれがFF?というくらい簡素なものだ。住民達のセリフは使いまわしが多く、無機質な感じがしてならなかった。 全体的にみて古臭く、今さらやる価値のあるゲームとは思わなかったというのが私の素直な感想である。こんなゲームをほとんど何の改良もせずにだすスクウェアの心境を私には理解できなかった。 |