ゲームレビュー
<< 加奈〜いもうと〜 >>
[ 1 ] 名誉ある守備隊 2002/10/13 22:27 | TOTAL:95 | |||
グラフィック | 難易度 | シナリオ | サウンド | 操作性 |
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10 点 | 8 点 | 10 点 | 9 点 | 9 点 |
お買い得度 | お楽しみ度 | キャラクター度 | バグ対策度 | 総合評価 |
10 点 | 10 点 | 10 点 | 9 点 | 10 点 |
D.O.のアドベンチャー 藤堂隆道(主人公)と、その妹である加奈の2人を中心として展開されるノベル形式の物語 幼いころより病弱で入退院を繰り返してきた加奈、そして病弱でいつも孤独だった加奈をいたわってきた隆道。ふたりのあゆみ・時間の経過を物語前半部は回想的に描き、後半部では、病いに冒された加奈に対する隆道の想い、情念、葛藤といった現実に対する選択を迫られることになる 物語に登場する陰陽2人の女性(陽が妹である加奈であり、陰がのちに隆道と交際することになる鹿島夕美)との情念、葛藤、あつれきに翻弄されつつも、最終的には加奈への優しさが加奈への想いとなっていくことを確信する兄の隆道。毎日を精一杯生きようとし、想い出が変化して隆道に愛を求める妹の加奈。終盤では幼年期のひとつの事実によって─── 選択肢によってストーリーは分岐し、それによってエンディングもまた6つのパターンに分岐する (追加シナリオもある) エンディングを見たときの印象というのは、感動という揮発性の高い感情ではなく、もっと底知れないもの、「想い出」というものにやや近いものであろうか ジャンルを問わず、「生きるということ」「愛」について主題性を持たせようとしたゲームは数え切れないが、 これらの主題と、それを統合する人の情熱について、この物語ほど直截的に描き、語りかけてくる作品は知らない 余談: 夕美の隆道への執着も最初はアレな感じですが、結局夕美も加奈によって変わっていくとこはよかったかと・・・ (言いたいことはあるんですけどね・・・あるんですけど) 幻想的に流れる「Believe〜つぶらな瞳〜」、エンディングソングの「あなたへ」(オルゴールバージョン)は、さすがに想いもひとしお そしてエンディングといえば知的エンディング第3ルート「いまを生きる」で決まりでしょう! |