ゲームレビュー
■ ファミコンウォーズDS ■
発売日 | 2005/06/23 |
メーカー | 任天堂 |
商品リンク | Amazonで購入 |
攻略本 | ファミコンウォーズディーエス 任天堂公式ガイドブック |
関連リンク | 裏技宝典 |
[ 1 ] RPG+WSLG偏食家 2006/10/09 (月) 02:07 | TOTAL:67 | |||
グラフィック | 難易度 | シナリオ | サウンド | 操作性 |
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8 点 | 6 点 | 8 点 | 6 点 | 9 点 |
お買い得度 | お楽しみ度 | キャラクター度 | バグ対策度 | 総合評価 |
2 点 | 10 点 | 4 点 | 8 点 | 6 点 |
ファミコンウォーズ(FC)、スーパーファミコンウォーズ(SFC)、ゲームボーイウォーズアドバンス(GBA)と続く戦略シミュレーションシリーズです。 因みに姉妹シリーズにゲームボーイウォーズシリーズがありますが、それらは多少毛色の異なるシステムなので、ここでは敢えてシリーズとしては分化します。 項目ごとの解説 ・グラフィック 基本的にユニットやマップなどは前作のGBAWの使い回しですが、 それ自体が元々高い水準での出来栄えであるということと、 前作の引継ぎのキャラたちでも新たに描き直しているということで、 シリーズファン、新規プレイヤー両方に向けた作りになっています。 ただし、一般的に使い回しは(相当古いシリーズから引用し、古参をニヤリとさせる意味でなければ)好まれる事ではないので、 その点では-2の減点とさせていただきました。 ・難易度 普通より少しだけ難しめです。 戦略シミュレーションにありがちな、カツカツなターン数制限はありません。 ターン数制限はあってもゆるい事が多く、割とのびのびと遊べます。 そのうえ、評価を気にしなければいくらでも自由に戦えたりするので、 単にクリアするだけならばあまり制限という概念自体が気にならないでしょう。 さらに、ユニットを強化する「フォース」という新システムにより、 従来よりも幅広くユニットの性能を調整することが出来ます。 評価を意識する場合も、よっぽど難しい、理不尽だという場面はありません。 ・シナリオ キャンペーンモードでのみ物語に沿ったゲーム進行となりますが、 内容は至ってシンプルな一本道です。 しかし、それがかえってごちゃごちゃした設定を付加することがなく、 テンポ良く純粋にマップを楽しむことが出来るので、このジャンルならではということで高い評価を付けました。 しかし、ストーリーの進行が主にキャラの顔グラ、テキスト、少々の効果音から行われるため、 特に前作のみに登場するキャラクターの絡む内容の会話では、新規プレイヤーが多少置いて行かれると思われるため、 その点で-2の減点とさせていただきました。 ・サウンド 主に前作の使い回しです。ストーリー用BGMや新キャラ用BGMの追加はあるものの、 進展が乏しく少し残念に感じるかもしれません。 ただし、音楽そのものの出来栄えは良いので、原点は-4で抑えました。 ・操作性 流石に任天堂製作のゲームだけあって、DSの特徴である二画面+タッチペンをふんだんに取り入れています。 タッチペンだけでも、ボタン操作だけでもプレイできるという親切設計は嬉しいですね。 しかし残念なことに、下画面のマップ表示が微妙な遠近感を出しているため、 特に上下のマス数感覚などが分かりづらいという欠点があります。 この点でのみ-1の減点とさせていただきます。 ・お買い得度 DSなのでそれほど高くないですが、あまり中古で出回るタイプのゲームではなく、 ジャンルの性質上、万人ウケは元より、他の戦略シミュが好きだからという理由で簡単に勧められる訳でもないことから、 買う人を選ぶゲームであるということで-8の減点としました。 ・お楽しみ度 キャラクターの配色(一人のキャラに8種類)や衣装(一人のキャラに2種類)を変えられることや、 「メダル」という多方面のやりこみ度を表す評価基準があるなど、 一通りクリアーした後も次の目標を目指せる要素が極めて豊富に用意されています。 また、ゲームのジャンルは戦略シミュレーションですが、 それとは別にコンバットモードというアクションゲームのモードもあり、 これが本編の攻略の合間の息抜きなどに楽しめるおまけ要素にもなっています。 これ以上のおまけと言われても流石にそれは贅沢であろうということで、 ここでは満点の評価を付けさせていただきました。 ・キャラクター度 特にストーリーにおいて、それぞれの個性的なキャラクターのやりとりが面白いのですが、 前作にも出てきたキャラクターたちは、一部を除いてチョイ役だったり、そもそも(ニセモノしか)出てこなかったりと、 本作単体では魅力を感じられないキャラが多いのが残念です。 また、キャラのグラフィックがやや外人ウケを狙った雰囲気のため、 前作と比べてまったく人が変わったような顔立ちのキャラがいたりと、 ちょっと取っ付きにくいところもあるのが難点です。 それでも主に新キャラたちは活き活きしているため、それらの分での4点の評価です。 ・バグ対策度 稀に前述のフォースの効果が敵に表れるというバグがありますが、 一旦攻略を中断して別のモードを起動してからもう一度再開すると回避できるため、それほど致命的ではありません。 他に、セーブデータを置き換えて経験値を手軽に稼げる裏技もあります。 それほど気になるバグではないですが、バグそのものの評価として-2の減点としました。 ・総合評価 プレイヤーの性格次第で、お手軽な戦略シミュレーションになったり、 極限を目指すやりこみゲームになったりします。 とても自由度の高いゲームですが、やはりジャンルが人を選ぶため、 万人が楽しめるかと言われると無理があります。 また、シリーズ内でも古い作品と比べるとかなりの変更点が加えられ、 根本的なユニットの扱い(高評価を目指すなら、従来のように使い捨てでユニットを使うことが出来ない)が違っていたりと、 シリーズものだからと思ってプレイすると痛い目に遭うかもしれません。 別のゲームの名前を借りるとすれば、やや「ファイアーエムブレムシリーズ」と似た感覚のゲームになったと思えば良いでしょうか。 結果として、「やってみればそこそこ面白い」として、6点の総合評価としました。 長々と書き連ねてしまい、誠に恐縮です。 全体的に厳しめの評価ですが、あくまで個人の意見です。 これを見てプレイしてみるかどうかの参考にして頂ければ幸いです。 |