ゲームレビュー
■ ファイナルファンタジー ■
[ 1 ] てせてあぴ 2003/12/14 09:52 | TOTAL:54 | |||
グラフィック | 難易度 | シナリオ | サウンド | 操作性 |
---|---|---|---|---|
4 点 | 8 点 | 6 点 | 6 点 | 4 点 |
お買い得度 | お楽しみ度 | キャラクター度 | バグ対策度 | 総合評価 |
5 点 | 1 点 | 5 点 | 10 点 | 5 点 |
諸事情により発売当時はほぼプレイできず、20世紀も終わろうかという頃に購入し、クリアしました。そして最近3回目をやってみたのでレビューしてみます。2と同じ理由によりFC版です。 シリーズ最初のゲームだけあって、いきなりジョブ、名前決定から始まります。シーフ(※1)と5つのジョブしかないのでそれほど悩みません。ジョブについては後ほど解説いたします。パーティーを決めたらさっそく最初のボスであるガーランド(※2)を倒しに向かいます。FFも原点は人助けなんですね。 2もそうなんですがいきなり強い敵と戦う、まだ先のダンジョンに突入する自由度がこのゲームにはあります。序盤で多少レベルを高くしたり便利なアイテム(※3)を手に入れたりするのは結構楽しいものです。 最初に書いたように初めて見た時と後で買った時とでは10年以上の間があります。にもかかわらず忘れていた音楽は一曲もありませんでした。単調だから?いえ、心に残る曲ばかりだったということでしょう。気に入っていますよ。 操作性はかなり問題ありですね。防具を持てる量がかなり少ないのでダンジョンの防具を全て集めるには何度も出たり入ったりしなければなりません。とくに浮遊城、ちょっと疲れます。アイテム蘭はあんなに無駄なスペースがあるのに。バランス悪いですね。 また、戦闘中に防御できないというのもつらいです。アイテムの使い方も不便でなりません。1・2はかなり違うゲームでありながら共通点も多いと思います。 セーブは宿屋に泊まるかコテージ(※4)等を使って行わなければなりません、この点も不便ですね。ギルがもったいないと思って無理をして、全滅すると悲惨です。 ラストダンジョンは魔法を使わなければ脱出不可能。素晴らしい独創性ですね。脱出系魔法は必須です。 ゲームバランスは悪いです。悪いけど悪いなりに戦えばやっていける、といった感じでしょうか。メインとなる攻撃は直接攻撃ですね。最終的にはマサムネ(※5)を入手することにより無能なシーなんとかというジョブですら戦力になるわけですが、それ以前だとスーパーモンク(※6)・ナイト以外に攻撃力を求めることは出来ません。よって戦士なりモンクなりが2人はいないとかなり厳しくなるでしょう。逆に魔道士系は赤1人でも可能です。白黒両方の魔法が使え序盤では直接攻撃でも活躍してくれるからです、さすが便利屋。 バランス型は一見すると「戦・モ・白・黒」に思えますが、一般的には黒魔術師ではなくて上記の赤魔術師を使った方が良いと言われています。なぜなら黒魔術師は力が弱く、HPが低すぎて死にやすいからです。それだけならまだいいのですがこのゲームでは魔法の使用回数を回復する手段が宿屋とコテージしかなく、ダンジョンでは回復不可能です。なので3のように使いまくることが出来ず、赤以外の魔術師の地位は低めです。 じゃあ魔法自体は使えるんですか?と聞かれると返答に困ります。使えない魔法が多すぎるからです。 プロテス系、ブリンク系は一見役に立つように見えて実際にはほとんと効果がないし、あるにしてもさっさと敵を倒した方がよい。これはボス戦でも同じで、出来るだけ速く倒すことに専念した方がいいのです。何故なら戦闘中に役立つ回復魔法はケアルガくらいしかないし、敵の攻撃が脅威で敵のHPが低めなのでやるかやられるかという図式となっているからです。(※7) プロテス系等は効果があるだけマシで、セーバー(※8)、デスペルのように何の効果も発揮されない無駄な魔法もあるようです。また、ブラナという暗闇回復の魔法がありますが、暗闇状態が原因で攻撃をスカしたことは一度もありませんでした。実に無駄な魔法です。また、さきほどのケアルガを除いてケアル系は回復量が少なすぎるのでポーションの節約程度にしかならない。この他にも使えない魔法がたくさんあります。 でも2よりはマシです。特に全体ダメージ魔法です。例えばコカトリスは攻撃力もHPも低いのですが「石化」という非常に恐ろしい特殊能力を持っています。打撃だけで一匹ずつ倒していたのでは石化される可能性が低くないので一気に倒してしまうのが得策です。黒魔法(ファイラ等)というのはこういったケースや経験値稼ぎに役に立つので使い手は必須です。ただ、黒魔道士にしか使えない有効な魔法はフレアくらいのものなのでやはり赤がいいということになりますね。 ゲームバランスの悪さを補うためなのか魔法同様の効果をもつアイテムがたくさん登場します。特にいやし系のアイテムはポーションの節約になるので重宝します。トールハンマー等も次いで便利です。ちなみに黒のローブはブリザラの効果ですが1回目のプレイで初めて使ったときは一撃死になりました。(バグ?) 僕は初プレイの時ですら攻略本(※9)を使いました。でないとかなり厳しいです。とりわけ沼の洞くつ(※10)がきつい。なんとか試練の城にたどり着きさえすればあとは割と安全なんですがそれ以前が問題です。とくに氷の洞窟(※11)、危なげなく通過したことなんて一度もない。ダメージゾーン(※12)はあるがグルグ火山ほどではないので強敵との戦いは避けられない。神に祈りましょう、それが最大のアドバイスです。 武器・防具も一癖あります。攻撃力が高くても命中率が低いとミスが多くなります。中盤以降はいいのですが序盤では戦士ですらはずれることがあり苦戦必至です。 防具ではやはり「重さ」なるパラメータがあるため重い防具をつけると回避率がさがります。また、特定の属性に強くなるが別の属性に弱くなるといったものもあり、数字だけで考えていると死にます。 欠点は多いですが完成度は高いと思います。1作目にしてよくこれだけのゲームを作ったものだと思います。でも最後に一言、ゲームバランス悪いです。 (※1)シリーズ最大のへたれ。無能を極めた上級者向けジョブ。これだけでクリアすると神になれる。 (※2)シーフ×4よりも弱いという愛らしいボス(?)名前だけは9で華々しく復活。 (※3)ガントレット等。これらを手にいれればシーフでさえ役に立つ。以降、難易度は激減。 (※4)序盤は高くて気軽に使えず、気軽に買える頃にはもう必要なくなっているという面白いアイテム。 (※5)最強武器。全ジョブ装備可能なのが嬉しい。これが手に入れば忍者ですら戦力になる。 (※6)最強ジョブ。ボスがボスでなくなるほどに強い、まさにgood job。はぐれメタルも一撃だ(嘘)。 (※7)とくに2度目のリッチ戦。黒魔道師が足手まといであることを実感できるバトルとなります。 (※8)効果があるにしても黒魔道士本人にしか使えない、馬鹿もいい所な魔法。 (※9)NTT出版の方。初期のやつは内容は薄っぺら(多分)だが値段(古本屋)が高すぎて買いたくない。 (※10)1最初の難所。自キャラが弱いのが最大の原因。(単にゲームバランスがいい加減なだけ?) (※11)2番目の難所。敵が非道に強いのが最大の原因。(単にゲームバランスがいい加減なだけ!!) (※12)敵が出ないゾーン。癒しの杖があると楽だがどちらにしても突っ切った方が楽。 |